国保医療費2.3%増、後期高齢者5.5%増/国保中央会  PDF

国保医療費2.3%増、後期高齢者5.5%増/国保中央会

 国保中央会は7月19日、2010年度分の医療費速報を発表した。市町村国保と国保組合を合わせた国保医療費は11兆1672億円(前年比2.3%増)、後期高齢者医療費は12兆6022億円(5.5%増)だった。国保医療費と後期高齢者医療費を合わせた国保連合会の審査確定分医療費総額は23兆7694億円となった。

 被保険者1人当たりの国保医療費年額は28万5049円(3.1%増)。市町村国保1人当たり医療費年額は29万5457円(3.0%増)だった。市町村国保1人当たり医療費を都道府県別ランキングで見ると、最も医療費が高かったのは山口県で36万2990円かかった。2位以下は香川県、島根県、大分県、広島県の順。広島県は10年1位から5位に下がった。山口県は10年2位。逆に最も医療費が安かったのは沖縄県で25万1557円。2位以下は茨城県、千葉県、栃木県、東京都と続いた。山口県と沖縄県の間には1.44倍の開きがあった。

 後期高齢者医療費を見ると、被保険者1人当たり医療費年額は89万3918円(2.2%増)だった。都道府県別に比較した場合に、最も1人当たりの医療費が高かったのは福岡県で113万8416円となった。2位以下は、高知県、北海道、広島県、長崎県の順。逆に医療費が最も安かったのは岩手県で72万2299円。さらに新潟県、静岡県、長野県、千葉県と続いた。福岡県と岩手県の倍率は1.58倍。

 国保の年間平均被保険者数は3918万人(0.8%減)、後期高齢者の年間平均被保険者数は1410万人(3.3%増)。(7/20MEDIFAXより)

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