国保保険料「負担感重い」/細川厚労相
細川律夫厚生労働相は3月9日の参院予算委員会で、国保の保険料について「負担感が重くなっている」との認識を示した。田村智子氏(共産)の質問に答えた。
田村氏は、厚生労働省が2010年5月に保険局長通知で都道府県に示した国保の広域化等支援方針策定要領で「一般会計繰り入れによる赤字の補填分については、保険料の引き上げ、収納率の向上、医療費適正化策の推進等により、できる限り早期に解消するよう努めること」としていることを問題視。「広域化の準備として一般会計からの繰り入れをやめて、保険料をもっと上げろ、徴収を強化しろと求めている」と批判した。
細川厚労相は「国保財政を健全化するには、計画的・段階的に赤字解消に取り組むべきで、保険料引き上げだけでなく、収納率の向上や医療費適正化策を推進すべきだと助言したもの。一般会計からの繰り入れを禁止する趣旨ではない」と答弁。国と地方の協議の場を設け、保険料負担の在り方を含め検討しているとした。(3/10MEDIFAXより)