国のシステムに不具合 高額療養費 払い戻しの一部に遅れ
後期高齢者医療制度の開始後、全国で高額療養費の払い戻しをめぐる金額不足、過払いなどの算定ミスが相次いでいるとの報道がなされた。これは、国が広域連合に提供した計算システムの不具合が原因。これを受け、厚生労働省は同制度を運営する各都道府県の広域連合に対し、払い戻しの一部中止を指示している。
報道によれば、京都府も含む10県以上で不具合が続いており、府広域連合は「計算ミスの可能性がある高齢者を洗い出し、払い戻し額を職員が手作業で再計算」しているという。
従って、払い戻しの遅れる患者の発生が考えられる。
各医療機関においては、患者からの訴え・相談があることも予想される。以上のような事態について、ご留意いただきたい。
なお、問い合わせ先は京都府後期高齢者医療広域連合。
【京都保険医新聞第2663号_2008年11月3日_3面】