国による乳幼児医療費無料制度の創設を/乳幼児医療全国ネット集会開催  PDF

国による乳幼児医療費無料制度の創設を/乳幼児医療全国ネット集会開催

 保団連が事務局団体として参加する「乳幼児医療費無料制度を国に求める全国ネットワーク」は、5月27日、衆議院議員会館で、「乳幼児医療全国ネット5月集会」を開催した。集会には小さな子どもを連れたお母さんら101人が参加。国による乳幼児医療費無料制度の創設、地方制度の拡充に向けた運動を交流するとともに、集まった6万347筆分の請願署名を国会議員に手渡した。

 呼びかけ人として挨拶した保団連・住江憲勇会長は、「収入の多寡によらず子どもに医療を保障するにはまだまだ不十分。国が無料化制度を確立させることが不可欠だ」として、「近く行われる総選挙に向けて運動強め、世論を盛り上げよう」と述べた。

 国による制度の創設を求める意見書を採択した地方議会数が全体の43.2%、請願署名が120万筆超、賛同国会議員が124人となるなど、世論が急速に広がるなかで開催された2009年の集会では、基調提案のなかで、「親の経済的負担を軽減して少子化を食い止めるという観点からも、国による就学前までの医療費無料化制度実現を政府に強く求めていく」ことが強調された。

 また、地方では、通院についての助成対象を「就学前」以上とする市区町村が全体の86.1%(入院について97.2%)に拡大しているなど運動の前進が報告され、自治体に向けては、「中学卒業」までを助成対象に拡大する、全ての自治体で入院・外来とも助成対象を就学前までとする取り組みの強化が提起された。

 集会開催にあたり、衆参合わせて131人の国会議員から賛同があり、当日は、9人の国会議員が挨拶した。挨拶に立った国会議員は以下の通り(敬称略)。

 民主党(泉健太・下田敦子・円より子・和田隆志・本人の希望により名前非公開1人)、共産党(小池晃・高橋千鶴子)、新党日本(田中康夫)、無所属(川田龍平)。また、漫画家のちばてつや氏と俳優の五十嵐めぐみ氏より、集会にメッセージが寄せられた。

 集会後、参加者は国会議員要請を行い、小学校就学前までの子どもを対象とした国の医療費無料制度創設への賛同を求めた。消費税廃止各界連、国会行動を実施

 5月13日、保団連も加盟する消費税廃止各界連絡会(各界連)は、国会要請行動・署名提出集会を行い、「消費税増税反対」「消費税の減税を求める」署名約17万筆を提出した。

 全国商工団体連合会・西村冨佐多副会長より「いま、町場が冷え切っている中で、消費税増税などとんでもない」との主催者挨拶があった。この間、各界連が呼びかけている消費税増税反対キャンペーンに賛同を寄せた著名人の1人として、不公平な税制をただす会・富山泰一事務局長から「この消費低迷の時期に庶民に増税しても税収は見込みにくい。大企業から徴税して再分配に利用する方がGDPの引き上げにも効果的である」との報告があった。このキャンペーンには、経済アナリストの森永卓郎氏、映画監督の井筒和幸氏のほか、各種の業界団体と合わせて100人以上のメッセージが寄せられている。

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