向精神薬、2746人が重複処方/厚労省、生活保護受給者を調査  PDF

向精神薬、2746人が重複処方/厚労省、生活保護受給者を調査

 厚生労働省は7月27日、生活保護受給者による重複受診のサンプル調査の結果を公表した。同一月に複数の医療機関から向精神薬の処方を受けていたのは2746人だった。長妻昭厚生労働相は閣議後の会見で「こうした方々が不適切に向精神薬を入手しているかどうかは判明していないが、多くのケースで過剰に処方されている疑いがある」とし、追跡調査を実施して見極めていきたいとした。

 生活保護受給者が向精神薬を営利目的で入手し、所持していた事案があったことから調査した。7月末には指導、改善の状況を報告するよう求めている。生活保護の医療扶助を受けている受給者のうち、2010年1月に精神科に通院している受給者4万2197人のレセプトを抽出して調べた。

 厚労省は、適正受診の指導などを求める通知を都道府県などに発出した。(7/28MEDIFAXより)

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