同時改定へ「在宅医療・介護の充実」で議論/民主・医療介護WT
民主党の医療・介護ワーキングチーム(WT)は11月8日の会合で、2012年度の診療報酬・介護報酬同時改定について、在宅医療・介護の問題を中心に議論した。出席議員からは、医療保険サービスと介護保険サービスの提供に垣根があることを問題視する意見のほか、介護施設での医療サービス提供を一定程度認める必要性に言及する意見や、終末期の看取り機能を評価する重要性を指摘した意見などがあったようだ。WTは同時改定について来週前半に再度、議論する。
厚生労働省から、在宅医療を担う医療機関の評価や、訪問看護の評価、在宅歯科医療、在宅での薬剤管理、リハビリテーションの評価、認知症の対応に向けた評価などについて、現在の検討状況や今後の見通しの説明を受け議論した。
WTの柚木道義座長は会合後に会見し、意見のやりとりを紹介。改定率の関連では「民主党として明確にプラス改定を実現するというメッセージを、WTで示してもらいたい」「全体でプラスを求める場合、どこを重点的にプラスにするかについて、WTで議論を詰めてもらいたい」との意見があった。医療・介護連携では「ケアマネジャーの位置付けが十分とはいえない。位置付けをしっかり評価した上で情報共有が進むようにしてもらいたい」などの意見があった。
WTは同時改定について、来週11月15日ごろをめどに開く会合で再び議論する。柚木座長は「入院医療や施設サービス、療養病床の再編などの論点でやりたい」と述べた。
次回11月10日に開く会合では、社会保障・税一体改革について、70−74歳の窓口負担の問題や、後期高齢者医療制度の新制度移行に関する議論、受診時定額負担と高額療養費制度の拡充、介護職員の処遇改善交付金などの論点を取り上げる。(11/9MEDIFAXより)