受診率向上へ、個別健診で意見交換/特定健診で東北各県医
東北各県医師会特定健診・特定保健指導担当理事連絡協議会が9月12日、福島市内で開かれ、東北6県の医師会の担当理事らが、低迷する受診率・実施率への対応や、契約状況について意見交換した。受診率向上には開業医による個別健診が有効との声が上がる一方、医師不足から地方では個別健診の実施は難しいとの指摘もあった。
県内40市町村のうち36市町村が健診を県総合健診センターで行っているという青森県医師会の和田一穂常任理事は「健診車を使って地域を回るが、タイミングが合わず繁忙期になると農村や漁村では健診を受けられない人が多くいる」と問題点を指摘。「開業医が参加するシステムもできておらず、集団健診からこぼれ落ちた人をすくい上げるのは難しい」と述べた。岩手県医師会の岩動孝副会長も「個別健診に参加する医療機関をまんべんなく増やすことが課題だ」としたが、個別健診への開業医の参加が進まないことについて、秋田県医師会の高橋正喜理事は「1番の原因は医師不足だ」と指摘した。
また、和田氏は「地方では人員不足などから、目標達成をすでにあきらめているところもある。ペナルティーを科すにしても、都市と地方を分けるよう厚生労働省に要望することが必要ではないか」と述べた。(9/15MEDIFAXより)