受診できない理由「自己負担高い」約4割/社会保障実態調査  PDF

受診できない理由「自己負担高い」約4割/社会保障実態調査

 国立社会保障・人口問題研究所は12月24日、社会保障実態調査結果の概要を発表した。過去1年間に医療機関を利用していない世帯は約1割に及び、うち17%は健康でなかったにもかかわらず、医療機関にかかることができなった。経済的な理由を挙げた
ケースが最も多く、厳しい経済状況が受診抑制につながる実態が浮き彫りになった。

 調査結果によると、過去1年間で世帯の誰かが医療機関に行った世帯は81.5%、行かなかった世帯は11.5%だった。行かなかった世帯のうち「健康であったため、行く必要がなかった」と回答したのは74.3%。一方、「健康ではなかったが、行くことができなかった」との回答は17.0%に上った。全世帯の2.0%に相当する。

 医療機関に行けない理由は「自己負担の割合が高い」など経済的な理由が38.4%で、最も多かった。以下、「仕事あるいは家族が忙しい」などの時間的な理由を挙げたケースが27.0%、「健康保険に加入していない」が14.2%と続いた。(12/25MEDIFAXより)

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