受け入れ病院、携帯で検索/大阪府、即時把握可能に
大阪府は10月から、病院側が消防機関に提供する救急受け入れ態勢のデータを、患者を搬送する現場の救急隊員が携帯電話で検索できる新システムを稼働させた。
病院の入力作業も簡略化。どの病院が患者の受け入れが可能か、従来のシステムよりリアルタイムでの把握が可能となり、府は“たらい回し”解消につなげたい考えだ。
府によると、新システムは、各病院がタッチパネル式専用端末で「ベッドが満床になった」「当直の医師が別の診察で対応できなくなった」といった情報を入力。救急隊員は携帯電話からインターネットで空き病院を探す。一般の人はアクセスできない。
これまでのシステムは救急車に専用端末を搭載する必要があった。システムが古く動作が遅い上に、治療中の患者数など入力項目が多すぎたという。このため病院側の更新が遅れがちで、救急隊からは「リアルタイムの状況が分からず役に立たない」との声が上がっていた。【共同】