取得支援で「手当設定」が6割/介護福祉士で厚労省調査
介護職員が介護福祉士国家資格を取得する際の支援策として、資格取得手当を設定している施設・事業所が約6割を占めることが、厚生労働省が6月28日に「今後の介護人材養成の在り方に関する検討会」に報告した調査結果で分かった。
サービス種類別に見ると、施設サービスの66.7%、在宅サービスの59.0%、地域密着型サービスの62.4%が支援策として資格取得手当を設定。いずれも、ほかの支援策と比べて最も多い割合を占めた。
介護職員に資格取得状況を聞いたところ、3年以上の実務経験を経て国家試験を受験する「実務経験ルート」での介護福祉士資格が49.1%で最も多かった。次いで「ヘルパー2級」36.7%、「養成施設等ルートによる介護福祉士資格」14.5%などだった。
2012年度から実務経験者の国家試験受験要件に加わる「600時間以上の養成課程の受講」の再検討や、介護職員の「キャリアラダー構築」に向けた議論の参考資料を得るため、5月14日−27日に調査を実施。14事業者団体、1273施設・事業所、介護職員3334人から回答を得た。(6/29MEDIFAXより)