反核京都医師の会 第33回定期総会を開催
被ばく問題中心に 講演会と特別報告
核戦争防止・核兵器廃絶を訴える京都医師の会・IPPNW京都府支部は4月20日、協会会議室において、市民公開講演会・第33回定期総会を開催。38人が参加した。
総会では、三宅成恒代表世話人が、(1)2012年度活動報告・決算報告について、(2)13年度活動方針・予算案を一括提案し、承認された。12年度の活動については、特に、内部被曝問題研とともに、チェルノブイリ原発事故を経験した欧州の医師等の講演を開催し、チェルノブイリ事故後の状況を多くの市民に知らせ、今後起こり得る被害の可能性、そして、いかに市民の健康を守るかの活動に取り組んだことを報告した。また、創立30年を記念して作成した『30年のあゆみ』を配布した。
当日は総会に先立ち、市民公開講演会を開催。市民と科学者の内部被曝問題研究会副理事長の松井英介氏が「『低線量』放射線被曝と健康」と題して、東電福島第一原発事故後の経過や、国際原子力ムラと呼ばれる人々の動き、被災者のその後について説明し、「脱ひばくを実現する移住法」制定の必要性を訴えた。
また、大震災を契機に関東圏から京都に移住した方が中心となり立ち上げた「こども検診医療基金・関西」の中村純氏が報告。避難者の多くは継続的に検査を受けるのが困難なため基金を設立し、今後助成を行っていきたいとした。