原発近くの横浜断層は活断層/安全性「影響なし」、青森
東京電力、東北電力、リサイクル燃料貯蔵の3社は9月19日、東通原発(青森県東通村) など原子力施設近くに位置し、活断層の疑いが浮上していた横浜断層を「耐震上考慮すべき活断層」と評価する調査結果を公表した。ただ、横浜断層が引き起こす可能性のある地震は、各施設の基準地震動を下回り、安全性に影響はないとしている。
東電は2006年に東通原発1号機(安全審査中) の原子炉設置許可を申請した際、横浜断層は「活断層ではない」として考慮していなかった。当初と逆の評価となったことに3社は「当時の調査に問題はなかったが、データは受け止めなければならない」とし、結果を各施設の安全審査などに反映させる方針。
調査によると、横浜断層中心部の地層のうち、約11万年前に形成されたとみられる地層が断層活動で変形しており、新耐震指針で考慮すべき断層の基準となる「13万−12万年前以降の活動が否定できないもの」に該当すると判断。変形が確認された同県横浜町からむつ市の約15キロを活断層の長さと評価した。【共同】