厚労省、医療提供体制の議論再開/医療部会
厚生労働省は10月15日、社会保障審議会・医療部会(部会長=齋藤英彦・名古屋セントラル病院長)を開き、医療提供体制の整備に向けた議論を開始した。2009年12月以来となるこの日の部会では、医療提供体制の在り方について委員の意見を聞いた。今後、年内に3回の部会を予定し、ソフト・ハード両面からの医療基盤や医療計画を含む地域医療体制について議論する。
部会の目的について大谷泰夫医政局長は、医療提供の体制確保に関する調査・審議であると指摘。「医療機関の機能分化・連携を推進し、地域で必要な医療体制の構築に向けて幅広い意見をいただきたい」と述べた。
事務局の医政局は、医療計画の見直しについて説明し、2013年度からの医療計画の策定準備に向けた検討会を別に設置し、部会での議論と並行して検討するとした。
また、政府が6月に閣議決定した新成長戦略には、10年度内に今後の需要予測を反映した医療提供体制のグランドデザイン(GD)を策定することが盛り込まれており、医療部会での議論を踏まえ、省内調整を図りながら医政局を中心にGDの策定にこぎ着ける考えを示した。(10/18MEDIFAXより)