単年度赤字3787億円の見込み/07年度市町村国保の財政収支
厚生労働省は1月16日、2007年度の市町村国保の財政状況(速報値)を発表した。一般、退職者、介護保険を合わせた収支差し引きは439億円の黒字だったが、赤字補填を目的とした一般会計からの繰り入れなどを除くと単年度収支は3787億円の赤字となる見込みだ。
保険料収入は収納率が向上したことなどから前年度比1.5%増の3兆7726億円だった。総収入は同8.4%増の13兆1164億円。一方、保険給付金の支出は退職被保険者の増加などに伴う医療費の増加などから同7.0%増の8兆3235億円となった。総支出は13兆726億円。
全1804保険者のうち、単年度収支が赤字だったのは71.1%に当たる1283保険者。赤字保険者の割合は前年度より18.9ポイント上がり、赤字額は1598億円となった。
全国平均の保険料収納率は90.49%(前年度比0.09ポイント増)で3年連続で向上した。中核市と町村部では前年度より低下したが、保険料調定額が高い都市部で改善が見られたことが平均収納率を押し上げた格好だ。(1/19MEDIFAXより)