協会活用のススメ
保険請求での「はてな?」協会に電話ですべて解決
右京 金光宣旭
月日が過ぎるのは早いもので、もうすぐ開院して3年がたちます。私が保険医協会に入会したのは確か開業して数週間たった頃だと思います。当院には医療事務の資格をもった職員はいたのですが、実際にレセプト業務を経験したものがおらず、1回目のレセプトは前に勤めていた病院の事務員さんに、無理をいってみてもらいました。しかし、何度も無理をいうことはできないため、困っていた時に、ふと思いついたのが保険医協会でした。保険審査の相談にのってくれると、入会の際の説明を思い出したのです。無理を承知で連絡してみると、レセプト点検をしてくれると快諾を得ました。大変よろこんでいたのを今でも覚えております(開院当初はわからないことばかりで、毎日胃が痛く、PPIを飲んでいたのにこの日ばかりは飲まずにすみました)。それから約半年ほど毎月当院のスタッフといっしょに通い詰め、レセプトの点検と基礎知識を教えていただきました。現在でもレセプト・診療報酬でわからない点がある場合、よく質問をしております。また、その答えも迅速にご返答いただけるのがありがたいです。
そして開院してしばらくたったころに助けていただいたのが、各種講習会と新規指定保険医療機関の個別指導のことでした。講習会は診療報酬や接遇講習など幅広い分野で行われており、職員の能力向上に大変役立ちました。また、定期的に開催されているため、多くの職員が参加できるのも助かりました。個別指導では新規医療機関のすべてが対象になるとわかっていたのですが、どんなことを質問されるか不安なため、この時もアドバイスをいただいた覚えがあります。
とりあえず困った時は保険医協会にまず電話。わからないことがあれば悩まずすぐに電話。これが一番です。丁寧に教えていただけるので、大概のは解決の方向に向くと思います。最後になりましたが、保険医協会には今まで本当にたくさんのアドバイスをいただき、ありがとうございました。今後もなにかとご迷惑をおかけすると思いますが、お力添えいただきますようお願い申し上げます。心から感謝しております。
融資?従業員対策?保険?不安だらけの開業、乗りこえられたのは協会のおかげ
伏見 矢野 豊
保険医協会を初めて知ったのは、開業地が決定し融資を受ける段階に入ってからである。それまでは保険医協会という団体があることすら知らなかった。開業にあたり、最初に直面する困難は開業地の選定であろう。その次に融資の問題である。給与をもらっていた人間が借金をして開業するにはかなり勇気がいる。そして金利が少しでも低いほうが返済計画を無理なく組めるのはいうまでもない。その点、保険医協会の金利は他と比較すると、一目瞭然の非常に良心的な金利である。保険医協会からの融資範囲内で開業を計画したおかげで、かなり余裕のある返済になり感謝している。
次にお世話になったのは職員雇用の問題である。
私はもちろん人を雇った経験はなく、お給料さえ払えばよいなどと甘く考えている先生方はおられないと思うが、共に働く職員のためにもしっかりとした雇用契約を行う必要がある。近年雇用に関するトラブルが増えているのは周知の事実であるが、この点でも保険医協会には経験豊富なスタッフが多くおられ、親身になってアドバイスをしてくださり、必要があれば専門家へ紹介も行っていただける。私は社会保険労務士の方を紹介していただき、各種法規に基づくしっかりとした雇用契約を行ったつもりである。また、職員の福利厚生に関する相談、私自身の保険の相談等にものってくださり、非常に心強かった。
ところで開業するには色々と細かいことを決めなければならず、正直疲弊してくる。多くの細かいことをしっかりと管理していくことは事務的なことを今までないがしろにしてきた私にとって特につらかった。しかし、そういった細かいことも保険医協会の方に相談すると快く応じてくださり、時には地区の医師会とも連絡をとって助けていただいた。とにかく、開業に向けてのあらゆることが保険医協会を通じて円滑に進んでいった。保険医協会のおかげで開業できたといっても過言ではない。
開業後の現在は診療報酬について相談したり、職員とともに各種勉強会に参加させていただいたりと、いまでも保険医協会に頼っている部分は非常に大きい。今後も保険医協会に助けていただき、より良い診療を提供できる環境を維持していきたい。
協会保険部会は、私たち開業保険医の強い味方です
保険部会 理事 草田英嗣
私は大学を出てから4つの病院で勤務してきました。いろいろな症例に出合い多くの勉強をさせていただきましたが、レセプト、保険のことになると全くというほど無知で、勉強もせずほぼ100%事務の人たちにまかせっきりで、保険点数がどのようになってもあまり気にも留めていませんでした。
4年前に開業したのですが、今までの自分の状態が医師として半分しか、頭を使い活動していなかったのに気づかされました。開業に際してあまりに何も知らない自分に驚き呆れてしまい、手探りで情報を集めているうちに、京都医報と京都保険医新聞を知りました。開業の準備に関することから、開業にあたっての低金利の融資のこと、必要な届出事項、保険診療全般の基礎知識や新規の個別指導対策、レセプト審査についてなど、まさに開業に当っての手引書のような多くの項目があり、大いに参考になりました。
また、私が勤務し始めた頃には、現在のようなスーパーローテート制度はありませんでしたので、長い間眼科のみに偏った世界でやってきました。もともと精神科・内科・形成外科等にも興味がありましたので、保険医新聞で案内している講習会や、講演会にはできるだけ参加しています。アルツハイマーなどの病的な物忘れと単なる物忘れの違いや、ピロリ菌についての話、画像診断に関して、また最近の医療訴訟の問題など、普段気になっている身近な事柄に関しての多くを専門の先生方から教えていただいています。
私が保険医協会の理事として担当している保険部会は驚くほど多くの分野に眼を向けていて、現在おかれている開業医や勤務医の立場や状況に、少しでも改善が得られるように地道に、根気よく、活動を続けています。地区医師会の先生方や専門医会長の先生方、また薬剤師会や療法士会との懇談会などを定期的に持ち、普段の診療の中から浮かんでくる問題点を選び出しそれに対する改善策を検討し、厚生労働省などの行政に訴えていくなど日々の活動は休むことがありません。このような活動をしている京都府保険医協会に、ぜひ皆さんに入会をお勧めしたいと思います。