協会共済制度関係会社2013年度決算  PDF

協会共済制度関係会社2013年度決算

 
※( )内は2012年度の数値
 
斡旋融資制度
 
 京都銀行は創立以来、一貫して「地域社会の繁栄に奉仕する」ことを経営理念とし、豊かな地域社会の創造と地元産業の発展に貢献することを基本的な使命としている。そして「5年後のあるべき姿、10年後のありたい姿」を「“地元京都”で絶対的な経営基盤を構築し、近畿2府3県において圧倒的な存在となる」としている。新中期経営計画では、経営ビジョンに「広域型地方銀行・第2ステージ」として、点から線、線から面、面を深掘りし、「地域のメインバンクへ」を掲げ、更なる成長を目指している。京都府保険医協会との斡旋融資制度でも健闘している。
 
株式会社京都銀行
 
自己資本比率
国内基準(4%以上) 12.42%(12.81%)
国際統一基準(8%以上) 15.34%(13.64%)
開示債権の引当・保全状況
残高 1,235億円(1,404億円)
保全率 89.9%(88.4%)
当期純利益 160億円(144億円)
総資産 7兆8,807億円(7兆6,158億円)
格付け(R&I) A+
 
保険医年金制度
 
 円安・株高で運用環境が好調であったことから、本業のもうけを示す基礎利益が増益となった会社が相次いだ。その一方で保険料等収入は昨年4月の保険料値上げの影響により減収となったところもあった。契約者に約束した予定利率を運用実績が下回る「逆ざや」は、円安・株高による外貨建て有価証券の利息収入や保有株の売買益の増加により縮小し、「順ざや」の状況にあるところではさらに「順ざや」が拡大している。日本銀行による金融緩和による長期金利は低水準で推移しており、国債を中心とした資産運用をしている生命保険会社は、比較的高利回りが見込まれる外国債券の買い増しなどによる運用利益の確保を目指している。そのような中、過大な損失の発生を防止するためのリスク管理体制の整備を行うなど、各社はより一層の資産運用の強化と健全性に向けた取り組みを行っている。
 
三井生命保険株式会社
基礎利益 516億円(529億円)
実質純資産額 7,095億円(6,925億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 648.5%(601.3%)格付け(S&P) BBB−
 
明治安田生命保険相互会社
基礎利益 4,604億円(3,945億円)
実質純資産額 6兆4,380億円(5兆9,405億円)
ソルベンシー・マージン比率 945.5%(930.3%)
 
格付け(S&P) A
 
富国生命保険相互会社
基礎利益 865億円(775億円)
実質純資産額 1兆2,114億円(1兆685億円)
ソルベンシー・マージン比率 1099.9%(970.8%)
格付け(S&P) A−
 
 
日本生命保険相互会社
基礎利益 5,924億円(5,465億円)
実質純資産額 11兆5,241億円(10兆2,592億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 779.0%(696.4%)
格付け(S&P) A+
 
太陽生命保険株式会社
基礎利益 726億円(672億円)
実質純資産額 11兆5,241億円(10兆2,592億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 981.3%(823.4%)
格付け(S&P) A
 
第一生命保険株式会社
基礎利益 3,998億円(3,145億円)
実質純資産額 6兆197億円(5兆5,633億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 772.1%(715.2%)
格付け(S&P) A
 
 
医師賠償責任保険・休業補償制度
 
 関東・甲信地域の大雪など国内自然災害の影響はあったものの、駆け込み需要での住宅や自動車の購入が伸びたことや、保険商品・料率の改定などにより自動車保険事業の収支改善、株高による保有株の評価額上昇などで過去最高益を更新した。 また海外の損保グループ会社の業績も良く、海外の損保収入が増加した。各社とも少子高齢化で国内事業が頭打ちのため、海外進出に力を入れている。
 このような中、協会関係各社は世界トップ水準の保険金融グループとして、企業価値の向上と健全な事業運営を行い、グループとしての総合力を結集してさらなる収益力の強化を行っている。その結果、十分な純資産を保持し、ソルベンシー・マージン比率も引き続き健全な水準を保っている。
 
株式会社損害保険ジャパン
正味収入保険料 1兆4,138億円(1兆3,273億円)
正味損害率 64.6%(70.6%)
コンバインド・レシオ※1 96.0%(103.4%)
当期純利益 273億円(291億円)
純資産額 7,825億円(7,048億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 713.3%(645.6%)
格付け(R&I) AA−
 
三井住友海上火災保険株式会社
正味収入保険料 1兆3,845億円(1兆3,142億円)
正味損害率 65.1%(73.3%)
コンバインド・レシオ※1 97.1%(105.7%)
当期純利益 580億円(426億円)
純資産額 1兆3,096億円(1兆1,920億円)
ソルベンシー・マージン比率※2 600.3%(581.3%)
格付け(R&I) AA−
 
 
解説 格付けについて
 
R&I 格付投資情報センター
保険金支払能力に対する格付けは、保険会社の保険債務が約定通り支払われる確実性についてのR&Iの意見であり、個々の保険契約の支払いの程度に対する意見ではない。
AA……保険金支払能力は極めて高く、優れた要素がある。
A………保険金支払能力は高く、部分的に優れた要素がある。
プラス(+)、マイナス(−)表示…AA格からCCC格については、上位格に近いものにプラス、下位格に近いものにマイナス表示をすることがある。
 
S&P スタンダード&プアーズ
 
発行体格付けは、証券の購入、売却、または保有を奨めるものではなく、また、時価や特定の投資家に対するその証券の適合性について言及するものでもない。
AA……債務を履行する能力は非常に高く、最上位の格付け(「AAA」)との差は小さい。
A………債務を履行する能力は高いが、上位二つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい。
BBB…債務を履行する能力は適切であるが、事業環境や経済状況の悪化によって債務履行能力が低下する可能性がより高い。
プラス記号(+)、マイナス記号(−)…「AA」から「CCC」までの格付けには、プラス記号またはマイナス記号が付されることがあり、それぞれ各カテゴリーの中での相対的な強さを表す。
 
 
※1 損害保険会社の保険本業での「収益力」を示す指標。正味損害率と正味事業比率の合算値。一般的にこの値が低いほど保険会社の収益性が高いといわれている。
※2 通常の予測を超えて発生するリスク(大災害等)に対応できる「支払余力」を有しているかを判断する行政監督上の指標のひとつ。この比率が200%を下回った場合、監督当局により早期是正措置がとられる。

ページの先頭へ