協会共済制度委託の関係会社 2007年度決算も健全経営を維持

協会共済制度委託の関係会社 2007年度決算も健全経営を維持

 保険医協会の各種共済制度を委託している関係会社より2007年度の決算が発表されました。各会社の状況は以下の通りです(カッコ内は2006年度の数値)。

◆斡旋融資制度

 京都銀行は昨年に引き続き、高水準を維持。「広域型地方銀行〜利便性の高い銀行〜」を経営ビジョンに掲げ、京都を中核として広域に営業展開することにより、一層の成長・発展を目指している。また、京都府保険医協会との斡旋融資制度でも健闘している。

融資斡旋制度

【解説】格付けについて

R&I  格付投資情報センター
保険金支払能力に対する格付けは、保険会社の保険債務が約定通り支払われる確実性についてのR&Iの意見であり、個々の保険契約の支払いの程度に対する意見ではない。^t
AA……保険金支払能力は極めて高く、優れた要素がある。
A………保険金支払能力は高く、部分的に優れた要素がある。
プラス(+)、マイナス(−)表示…AA格からCCC格については、上位格に近いものにプラス、下位格に近いものにマイナス表示をすることがある。

S&P  スタンダード&プアーズ
発行体格付けは、証券の購入、売却、または保有を奨めるものではなく、また、時価や特定の投資家に対するその証券の適合性について言及するものでもない。
A………債務を履行する能力は高いが、上位二つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい。
BBB……債務を履行する能力は適切であるが、事業環境や経済状況の悪化によって債務履行能力が低下する可能性がより高い。
プラス記号(+)、マイナス記号(−)…「AA」から「CCC」までの格付けには、プラス記号またはマイナス記号が付されることがあり、それぞれ各カテゴリーの中での相対的な強さを表す。

◆保険医年金制度

 米国のサブプライム問題に端を発した金融市場の混乱や株式市場の低迷に伴う影響が拡がりを見せるなか、各社は企業価値を安定的・持続的にすべく取り組みを徹底している。各社ともに、基礎利益や純資産の減少をみたもののリスクの備えとして十分な水準を維持し、ソルベンシー・マージン比率においても高水準を維持している。より一層の信頼向上に向けた取り組みを強化している。

保険医年金

◆医師賠償責任保険・休業補償制度

 自然災害による損害が比較的軽微であったものの、国内自動車販売の減少などにより自動車保険の保険料収入が低調に推移するなど、厳しい状況下であった。また住宅建設の低迷を受け火災保険についても新規契約件数が落ち込みを見せた。このような中ても、「品質」の向上、「信頼」の確保、事業の「成長」に取り組みを進め、金融市場の厳しい状況下にありながらも、十分な純資産を保持し、ソルベンシー・マージン比率も引き続き健全な水準を保っている。

医師賠償責任保険・休業補償制度

※1通常の予測を超えて発生するリスク(大災害等)に対応できる「支払余力」を有しているかを判断する行政監督上の指標のひとつ。この比率が200%を下回った場合、監督当局により早期是正措置がとられる。
※2損害保険会社の保険本業での「収益力」を示す指標。正味損害率と正味事業比率の合算値。
一般的にこの値が低いほど保険会社の収益性が高いといわれている。

【京都保険医新聞第2657号_2008年9月22日_2面】

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