協会けんぽの11年度事業計画を了承/運営委、震災受け書面議決  PDF

協会けんぽの11年度事業計画を了承/運営委、震災受け書面議決

 全国健康保険協会運営委員会は3月24日までに、協会けんぽの2011年度事業計画と予算を了承した。事業計画では、特定健診・保健指導の実施率の向上のほか、的確な財政運営の確保などを重点事項に盛り込んだ。予算については、健康保険勘定で収入・支出ともに8兆9589億4000万円を、船員保険勘定で収入・支出ともに477億7100万円を計上した。

 東日本大震災の発生を受け同委員会は、3月16日に予定していた会合を中止。協会けんぽの11年度事業計画案と予算案については、書面で各委員の議決権を行使し了承した。

 協会けんぽは3月25日、11年度は9.5%の均衡保険料率が、15年度には最高で11.2%まで上昇するとの見通しを公表した。国庫補助率が20%に引き上がる場合でも10%以上となる。

 協会けんぽの財政再建期間後となる13年度から国庫補助率が13%に戻る場合(後期高齢者支援金は全額加入者数按分)、被保険者の賃金上昇率が12年度以降マイナス0.6%と仮定すると、15年度の均衡保険料率は11.2%となる。一方、12年度以降、国庫補助率が20%に引き上がる場合(後期高齢者支援金は3分の1総報酬額按分)、同様の賃金上昇率を想定しても15年度には均衡保険料率は10.6%。国庫補助率16.4%が継続する場合は、15年度に11.0%となる。(3/28MEDIFAXより)

ページの先頭へ