協会けんぽの被保険者、約半数に「かかりつけ医」
全国健康保険協会は11月10日の運営委員会に、被保険者を対象に実施した「医療と健康保険に関する意識等調査」の結果を報告した。調査対象の約半数が「かかりつけ医がいる」と回答し、うち約9割が、一般の診療所にかかりつけ医がいると答えた。
調査は9月11−15日に2980人を対象に行い、2454人(有効回収率82.3%)から回答を得た。
具合が悪いときなどに受診や相談することのできる「かかりつけ医」がいるかどうか聞いたところ、全体の46.5%が「いる」と回答し、うち87.0%が、かかりつけ医のいる医療機関として「一般の診療所」を挙げた。かかりつけ医を選んだ理由では「自宅が近い」が72.8%で最も多く、次いで「医師の人柄が良いから」44.8%、「病気や治療についてよく説明してくれるから」33.0%、「自分や家族の病歴・健康状態をよく知っているから」32.3%などが続いた。
医療機関に関して、不足していると思う情報を聞いたところ「医師の専門分野や専門医・認定医かどうか」が51.3%で最も多く、次いで「連携している医療機関名や介護施設名」39.6%、「受診した人や、ほかの患者による評判」39.1%、「医師の経歴や年齢」35.6%などだった。
最近1年間の医療機関の受診状況を聞いたところ、入院経験があったのは全体の8.0%で「不定期だが診療所や病院外来に通院」が41.8%、「定期的に診療所や病院に通院」が33.2%だった。
医療サービスの水準と費用負担については、「サービス水準が維持できれば多少の負担増はやむを得ない」が49.2%で最も多く、「サービス水準が向上するなら負担増はやむを得ない」が35.2%、「サービス水準が多少低下しても負担は増やさない」が18.3%だった。(11/11MEDIFAXより)