半数超が「心の病増加」/余裕ない職場ほど傾向強く

半数超が「心の病増加」/余裕ない職場ほど傾向強く

 財団法人社会経済生産性本部のアンケートに回答した上場企業のうち、半数以上が社員の心の病が増える傾向にあるとしていたことが8月12日、分かった。「人を育て、仕事の意味を考える余裕がない」会社ほど、心の病の増加を訴える傾向が強いことも確認された。

 同財団は2002年から2年ごとに同じ調査を実施。08年は4月に2368社を対象にし、269社が回答した。

 最近3年間で、従業員の心の病が「増加傾向」と回答したのは56%で2年前の61%から微減し「横ばい」は32%、「減少傾向」は4%。職場で「人を育てる余裕がなくなってきている」という企業の60%が心の病が増加傾向と答える一方、「そうではない」という企業で増加傾向と答えたのは35%にとどまった。

 同財団は「心の病については不調者の早期発見に加え、組織風土の改善に目を向ける必要がある」としている。【共同】

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