医院継承講習会を開催
医院の相続継承は課税対策を念頭に
親子間での医院継承や第三者間での医院継承時の税務関係や行政への手続きはどうするのか等について、協会は5月9日に「医院継承講習会」を開催した。
講師にひろせ税理士法人代表社員で税理士の花山和士氏を迎えて、継承方法の形態、継承することのメリット・デメリット、課税関係、考え方などについて講習した。また、税制改正についても解説した。
親子間で継承する際には、早くから相続税・贈与税の対策が必要。
継承のメリットは開業コストの軽減、一定の患者を確保できる、地域で認知されている等があげられる。デメリットは診療理念・診療内容が異なる、スタッフとの相性が合わないなどがある。
課税関係では、個人診療所は贈与や相続の対象となる。医療法人は経過措置型、基金拠出型ともに生前の継承は課税関係はない。しかし相続継承では、経過措置型の場合は出資金の評価額が、基金拠出型の場合は基金の拠出額が相続税の対象となる。
税制改正による相続税の基礎控除および税率構造の見直し、所得税の最高税率の引き上げ贈与税の税率構造および相続時精算課税制度の見直しなどについても解説した。