医療部会は「全体底上げ」強調へ/次期改定の基本方針
社会保障審議会・医療部会(部会長=齋藤英彦・名古屋セントラル病院長)は12月3日、次期診療報酬改定に関する最終協議をした。厚生労働省が示した改定の基本方針の事務局案に対し、委員からは「医療費底上げ」を強調するよう求める意見が相次いだ。齋藤部会長は「医療費底上げに力点を置いた記述にしたい」と述べ、並行して基本方針を検討してきた社保審・医療保険部会との最終的なすり合わせに臨む意向を示した。
特に委員からの注文が多かったのは、「基本認識・重点課題等」に盛り込まれた「医療費全体の底上げ」と「医療費配分の見直し」の必要性を併記した部分。村上信乃委員(日本病院会副会長)は「医療提供体制が破綻しているという認識に立って、医療費底上げを強調すべきだ」と主張。邉見公雄委員(全国公私病院連盟副会長)は「アクセルとブレーキを同時に踏むようではいけない。医療と保険の両方ともつぶれては困るが、医療部会は医療側を優先すべきだ」と要望した。(12/4MEDIFAXより)