医療費負担増「仕方ない」6割超/中医協会長・遠藤氏が調査  PDF

医療費負担増「仕方ない」6割超/中医協会長・遠藤氏が調査

 中医協の会長を務める遠藤久夫氏(学習院大教授)は2月2日に開かれた日本医師会の医療政策シンポジウムで、今後の医療費の負担について国民意識を調査した結果の概要を報告した。調査結果によると、医療費の負担増は仕方ないとの意見が6割を超えた。

 「医療の利用に制限を積極的に設けて、医療費は現状の水準にとどめる」は25.3%だったのに対し、「医療費増加抑制策は必要だが、医療の利用制限が進むのは良くないので、医療費負担の増加は仕方ない」は64.9%と多数を占めた。「医療の質や利用の制限は現状の水準を維持するのが望ましく、医療費負担がかなり増加してもよい」は5.5%、「医療の質や利用の利便性を向上させるため、積極的に医療費負担を増加させるべき」は4.3%だった。

 負担の方法は「増税」が34.3%、「自己負担増」が33.5%と拮抗し、「保険料の引き上げ」は22.0%だった。

 調査会社に登録しているモニター1000人を対象にウェブ上で調査した。医療費財源について理解を深めた上で回答してもらうために、高齢化のデータなどを示した解説文を添付した。
(2/3MEDIFAXより)

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