医療費申請は約1万2000人/ぜんそく患者への都助成

医療費申請は約1万2000人/ぜんそく患者への都助成

 2007年8月の東京大気汚染訴訟の和解成立を受け、東京都が8月1日から始めた18歳以上のぜんそく患者に対する医療費助成の事前申請者は、約1万2000人だったことが12日、分かった。

 東京都が見込んだ対象患者数は最大約7万7000人。この約16%しか申請はなく、訴訟の原告らでつくる団体は「制度を知らない患者が多く、周知徹底されていない」と指摘している。

 東京都は、助成制度がスタートと同時に申請が集中するのを避けるため、市区町村を通じて5月から7月末まで事前申請を受け付けていた。事前申請者が少ないことについて都は「1日以降も申請者は徐々に増えており、現時点で多い少ないは評価できない」と説明している。

 助成制度は、18歳未満の気管支ぜんそく患者を対象にしていた従来の医療費助成制度の年齢制限を撤廃、都内に1年以上住む18歳以上の患者を新たに対象に含め、治療に要した医療費のうち患者の自己負担分を無料化する。申請の際には、主治医の診療報告書の提出や、申請日以降に喫煙しないことを誓約する必要がある。【共同】(8/18MEDIFAXより)

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