医療費無料化を検討/首相、18歳以下の福島県民
野田佳彦首相は11月24日午前、福島県の佐藤雄平知事と官邸で会談した。佐藤知事は東京電力福島第1原発事故による健康不安に対処するため、18歳以下の県民の医療費を無料化するよう要請。首相は医療費無料化について「課題は多いが健康管理が最優先だ。検討を指示したい」と応じた。
佐藤知事は損害賠償の速やかな支払いや、企業の税制優遇措置の強化などを盛り込んだ「福島再生特別法(仮称)」の早期制定や道路、鉄道の復旧も要望。放射性物質の除染についても政府、東電が責任を持って対応するよう求めた。
首相は「野田内閣の最優先課題は原発事故の収束だ。『福島の再生なくして、日本の再生なし』との思いを加速化したい」と強調した。(11/25MEDIFAXより)