医療費の伸び、大部分は技術革新/京都大・西村教授
京都大大学院経済学研究科の西村周三教授は7月3日、日本病院学会で講演し、「医療費の伸びの大部分は高齢化ではなく、技術革新によるものだ」と指摘した。ただ、「医療の技術革新は、ほとんどが不確実なもの」とも述べ、技術革新による効果について議論しなければ、医療財源の確保は難しいとの認識を示した。
また、「技術が進歩して、これまで治療法がなかった疾患が治療できるようになった場合、多額の費用がかかるなら、誰かが負担する仕組みを考えざるを得ない」と述べ、将来を見越した財源確保の考え方が必要だとした。
西村教授は「今後の医療財源にとって非常に重要なのが過疎問題だ」とも指摘した。(7/4MEDIFAXより)