医療職種の役割分担「検討の場、設置を」/医道審、8年ぶり開催
厚生労働省は3月18日、医道審議会を開いた。医道審を開くのは2001年の初会合以来2回目で、08年から薬剤師分科会が加わり8分科会となった。会長には金澤一郎・日本学術会議会長を選出した。
同日は、医師と看護職員の役割分担について構成員から意見が集中した。
金澤会長は「この問題はきちんと議論したほうがいい」と話し、医師と他職種の役割分担や看護師の裁量権拡大について検討の場を設置すべきとした。
厚労省は同日の会合で、分科会の活動状況などを報告した。医道審は現在、(1)医道分科会(2)医師分科会(3)歯科医師分科会(4)保健師助産師看護師分科会(5)理学療法士作業療法士分科会(6)あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師分科会(7)薬剤師分科会(8)死体解剖資格審査分科会―の8分科会を設置。各職種の分科会には、国家試験改善や国試出題基準改定、臨床研修などの部会が設置されている。
これまで医師分科会には「医師臨床研修検討部会」と「医師臨床研修部会」が設置されていたが、新医師臨床研修制度の創設について検討していた医師臨床研修検討部会は臨床研修部会に統合する。
厚労省は、2月にまとまった「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」報告書など臨床研修制度の検討状況についても報告した。(3/19MEDIFAXより)