医療機関の耐震化などで雇用創出/厚労省が提案
厚生労働省は2月4日、自民党の厚生労働部会で、世界的な経済危機によって失業者が増加している状況を受け、厚生労働分野での雇用創出案を示した。雇用創出が考えられる分野として、医療機関の耐震化などの社会基盤整備や、介護従事者の人材確保を提案。後藤茂之部会長は、部会後の会見で「従来型の雇用の枠組みの中や公共事業で(雇用を)増やす以外に、目玉になるような雇用対策が必要」と述べた。
介護従事者の人材確保に向けては、雇用管理改善に取り組む事業主に対する支援や、処遇改善に関する取り組みの情報公表を進めるとした。
このほか、救急医療を担う勤務医の宿舎整備支援や、新型インフルエンザ対策に関する検疫体制の強化、組織培養新型インフルエンザワクチンの開発や製造設備の整備、薬用植物の研究施設の整備拡充によって雇用を創出する考えを示した。(2/5MEDIFAXより)