医療制度の決定過程「不満」8割超/医療政策機構  PDF

医療制度の決定過程「不満」8割超/医療政策機構

 日本医療政策機構が2月8日に発表した「日本の医療に関する2010年世論調査」の結果によると、回答者の8割以上が、医療制度の決定過程に不満を感じていることが分かった。医療現場のサービスなどに対する満足度は上がった一方、医療制度の決定過程への不満は増加していると同機構は見ている。

 10年1月に、全国の20歳以上の男女1650人を対象に実施し、1024人(回答率62%)から回答を得た。

 「制度決定への市民参加の度合い(制度に国民の声が反映されているか)」について満足度を聞いたところ、84%が「やや不満」か「大いに不満」と答えた。06年の調査と比べて8ポイント増えた。「大いに満足」か「まあ満足」と答えた人は、全体の15%だった。「医療制度の分かりやすさ(制度が複雑すぎないか)」では81%が、「制度決定プロセスの公正さ」では80%が、「大いに不満」か「やや不満」と回答した。

 一方、「診断・治療などの技術の質」に対する満足度調査では「まあ満足」が61%で最も多く、「大いに満足」も5%あった。「医療の安全性(医療事故の防止)」では「まあ満足」が56%、「大いに満足」が4%などだった。(2/9MEDIFAXより)

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