医療保険最終法案を公表/米財政赤字を12兆円削減
米民主党は3月18日、医療保険改革の最終法案を公表した。2009年12月に上院で可決された法案に、オバマ大統領の修正提案などを盛り込んだ内容。議会予算局の試算は、国民の保険加入率が現在の83%から95%に拡大する一方、19年までの10年間で1380億ドル(約12兆円)の財政赤字削減効果があるとした。上院法案ではそれぞれ94%、1320億ドルだった。
試算では、無保険状態にある3200万人が保険に加入できる。費用は10年間で9400億ドル。ただ高額保障の医療保険商品に対する課税や、高齢者向け公的医療保険(メディケア)の効率化などで、共和党が主張する財政赤字の拡大にはならないとの見方を示した。【ワシントン共同】(3/23MEDIFAXより)