医療保険、厳しい財政運営/厚労省が報告  PDF

医療保険、厳しい財政運営/厚労省が報告

 厚生労働省は10月13日の社会保障審議会・医療保険部会で、医療保険各制度の財政状況について報告した。直近の決算ベースでは、協会けんぽが4893億円の赤字、組合健保が5235億円の赤字(いずれも2009年度)。国保(08年度)は93億円の黒字だが、一般会計繰入を加味すると2383億円の赤字となっている。

 後期高齢者医療(08年度)は3007億円の黒字だが、翌年度の国庫支出金などの精算後の黒字額は1408億円に縮小する。厚労省は2年間の財政運営期間で均衡を保つため、初年度は剰余が発生する仕組みとなっていると説明した。

●療養病床、介護保険部会踏まえ議論
 療養病床再編に関する転換意向調査と医療・介護施設の利用者の横断調査の結果概要も報告した。厚労省は、療養病床の今後の在り方について、社保審・介護保険部会での議論を踏まえて、医療保険部会でも俎上に載せる考えを示した。(10/14MEDIFAXより)

ページの先頭へ