医療・介護で約4800億円赤字/全国健康保険協会09年度決算案  PDF

医療・介護で約4800億円赤字/全国健康保険協会09年度決算案

 全国健康保険協会は7月12日付で、2009年度の決算案を公表した。健康保険事業では、医療分と介護分を合わせて単年度収支が約4800億円の赤字、準備金残高が約3500億円の赤字となった。7月26日の運営委員会で決算案について議論し了承を得てから、厚生労働省に承認申請する予定。

 短期借入金と準備金戻入を除いた収入は7兆5838億円で、うち医療分が6兆9799億円、介護分が6039億円を占めた。借入金償還金を除いた支出は8兆669億円(医療分7兆4419億円、介護分6250億円)で、収支差は4830億円の赤字。準備金戻入後の収支差は3491億円の赤字となった。

 同協会は「大変厳しい経済情勢の下、保険料収入が減少したことが、赤字の主な要因」と分析。「景気・経済の見通しや医療費の動向など引き続き厳しい財政運営が予想される」とした上で「医療費適正化、経費節減、業務改革に全力で取り組みながら、12年度末までの特例措置期間内で累積赤字を償還し、財政再建に努めていく」としている。(7/14MEDIFAXより)

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