医療チーム派遣で体制を強化/福島第一原発
福島第一原子力発電所の事故で、東京電力は5、6号機サービス建屋1階に救急対応の医療施設を開設した。7月1日、医師と看護師らでつくる医療チームが現地に向かった。
医療チームの派遣は広島大に設置した救急医療体制ネットワークが調整を担い、国立大などの協力を得て取り組む。チームは救急や被ばく医療などの専門医らで構成し48時間勤務で次のチームと交代する体制。派遣は9月まで行い、その後の計画は検討する。
施設には治療用ベッドや救急医療用の器材を整え、被ばくによる傷病や熱中症、外傷、心疾患などの初期医療を担う。産業医科大、労働者健康福祉機構が派遣している医師と合わせた医師の複数配置が実現し、特に多発が懸念される熱中症の対応で期待がかかる。(7/4MEDIFAXより)