医界寸評  PDF

医界寸評

 この夏の電力不足を人質に大飯原発を再稼働させようとしている。福島での東京電力が引き起こした原発事故の原因を究明することなく再稼働させることは問題が大きい。

 また、再稼働ありきで進めていく国の姿勢も問題がある。原発の安全性の問題から、いつの間にか経済の問題にすり替えられてしまっている。

 原発の地元では、安全性や経済、雇用など様々な問題で複雑な気持ちではないだろうか。しかし、原発を廃炉にすることで、雇用は本当になくなるのだろうか? 廃炉には、今後50年以上もの長い年月がかかり、今以上に雇用が必要になってくる。また、廃炉するのには新しい技術の開発も必要になるはずである。この新しい技術開発を行うことで経済、産業の改善、発展が図れないのだろうか。

 現在、世界は核兵器廃絶に向かい少しずつではあるが前進している。全世界に約2万発という核弾頭がある。原発を廃炉にし、核を安全に処理できる方法が開発されるなら、廃炉だけでなく、核兵器廃絶にも役立つはずである。ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、そしてフクシマ。4度にわたるヒバクを経験した日本だからこそやらなければならないことがあるはずである。8月には原水爆禁止世界大会が広島で開催される。原発の再稼働の問題、核兵器廃絶、いずれも今年の夏が大きな山場となる。(治)

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