医界寸評
今、協会が作成した「医療安全を身に付けるために―医療安全研修DVD」が、全国で売れている。第1刷は完売し、大急ぎで第2刷を作ったところである。発行は2010年11月なので「売れ続けている」と言った方がより正確であろう。それに伴い冊子『事例で見る医療安全対策の心得』も注文が急増している
▼半世紀以上の歴史を持つ京都府保険医協会の医療安全対策が、全国的に受け入れられていると考えてよいのだろう。一方で、これまであまり行ったことのない全国的PRも、その主な要因の一つに数えられるだろう。具体的には、保団連はじめ全国の協会や国立病院・赤十字病院等にPRファクスを送り、各団体の機関誌に紹介していただいたり、担当理事者が四国に「医療安全研修会」で講演に行ったり、日本眼科医会の医療安全をテーマにした座談会に事務局が参加したりと、理事者・事務局が一丸となった積極的活動が挙げられよう
▼当然ではあるが、協会は営利企業体ではない。あくまで会員のため、我が国の医療のためにその存在意義がある。協会活動をより積極的・効果的にプロパガンダしていくことは、将来的にみてもとても重要なことである。医療安全以外の分野においても新しい視点・企画で再考してみるのも面白いだろう。協会の活動に関わった以上は、「楽しみながら」活動していきたい(実際は結構きついですけどねぇ)。(フーちゃん)