医界寸評  PDF

医界寸評

 会議に出る機会が増えた。当然発言を求められる。口下手で、考えがあちこちへ行ってしまう僕にとっては苦痛で、ストレス以外何物でもない

▼ある会報の巻頭言(K先生)を思い出し、『アサーショントレーニング』(平木典子)を読んだ。人間関係の持ち方には「非主張的」「攻撃的」「相互尊重的」の3種類あるという

▼「非主張的」(non-assertive)は自分のことより他人を優先し、自分のことを後にする。「攻撃的」(aggressive)は自分のことだけを考えて、他者を踏みにじるタイプ。「相互尊重的」(assertive)は自分のことをまず考えるが、他者にも配慮するタイプである

▼自分に当てはめると、正しく「非主張的」となろう。自分のことを後にする・・「時代遅れ」(河島英五)では格好良いイメージで唄われているが、結構シンドイもんである。「さわやかな自己表現のために」という副題が付いているが、そんな容易く爽やかに性格が変えられるものではない。原因には「自分の気持ちを把握できていない」「結果や周囲の反応を気にしすぎる」などと書かれている。内に溜めてしまうのだ。いつか爆発するのかもしれない。おお怖! 「普通の人だったのに」と思われていた人が「キレる」のはこのせいかも? 「攻撃的」になりたいとは思わないが、「非主張的」から脱却したいと思っているのは僕だけではないと思う。何事も中庸が良い。(玲奈)

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