医界寸評  PDF

医界寸評

 旧聞だが、某信用金庫の調査で、今年のお年玉は景気の現状を反映してか昨年に比べて少し減少したとのこと。一方、お年玉をもらった子ども達の預貯金は増加したということで、子どもにまで買い渋りが及んでいるようである。国内需要が回復しないはずである

▼一方、インターネットの接続はドンドン増加し、そのようなことに疎い寸評子にはよく判らないが、IPアドレスが足りなくなるらしい。桁数の多いバージョン6に切り替えて対応するらしいが、この方面の需要は伸び、情報のグローバル化の一端を示している

▼新日鉄と住友金属が合併に向けて動き出した。これも経済のグローバル化のためのようで、国内に同業社がいくつもあって国内で競争して消耗しては国際的な競争についていけないということのようである。金に物を言わせてや政府主導などいろいろあるようだが、欧米や韓国などではそれぞれの国内での産業の統合が進み、いわゆる国際競争力のある会社ができている。国内で作って輸出していては、輸送コストで価格競争に勝てないので新興国に工場まで作って現地生産しないといけない時代らしい。国内はますます空洞化していくのだろうか

▼そのようななか、医療や介護関係が成長産業として目を付けられるのも、その対象になる高齢者が増加する国内事情を表しているのであろう。この国のあり方をよくよく考えねばならない。(門雀庵)

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