医界寸評  PDF

医界寸評

 小泉純一郎元首相には医療改悪等悪い印象しか残っていないが、最近の「原発ゼロ」発言はよくぞ言ってくれたと思う。自民党の対応は冷ややかなもので、原発に未練が残って、自然エネルギーへの転換に力を入れているとは思えない

▼最近読んだ『里山資本主義』という本に中国山地の真庭市のある製材業者の話が出ている。丸太から板材にする過程にでる木屑を燃やして発電する「木質バイオマス発電」で、工場で使用する電気はこれで賄うため、年間1億円が浮き、余った電気は電力会社に売り、年間5千万円の収入。しかも毎年4万トンも排出する木屑の産業廃棄物としての処理料、年間2億4千万円もゼロになり全体として4億円得をすると。真庭市では地域全体でバイオマス発電に取り組み、エネルギーの自立と雇用の創出をめざしている

▼我が家も小さな屋根に太陽光発電装置を付けた。発電量と使用量が一目でわかり、天気の良い日に1日留守にしていると売電していて嬉しくなったりするが、なんといっても我が家で使う電気は我が家で造っているというのが気分がいい。最近は大きい屋根を見ると、装置をつけたらいいのにと思って見ていたが、京都市も市有施設の屋根を無償、有償で貸し、太陽光発電の普及に取り組み始めたようだ。国がやる気がないなら、市民や自治体が頑張るしかない。(彦)

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