医界寸評
報道によると安倍内閣は支持率を保ち続けている。円や株価は乱高下し、一般人には商品の値上がりは実感としてあっても、懐が豊かになった感じはない。そうした現状でも、先般の先進国首脳会議では財政の建て直しを求められたものの、アベノミクスがそれなりに評価され、世界には認められた形になっている。加えて、前哨戦と目された都議会議員選挙を全員当選の圧勝で乗り切った首相にとっては、ねじれ解消へのいい形での選挙戦突入なのだろう
▼憲法改正、特に96条に狙いを定めたような動きがあったが、党内からも異論が出て、勢いが落ちているように見受けられるが油断はならない。また、TPPも参加表明した後、報道も乏しくなり、忘れられたかのようだが、こちらも注視しなければならない。加えて、原発問題も、一時盛り上がった脱原発が白書には記載もされず無視され、再稼動への動きは急で、海外への売込みなどにも力を入れるなど方向転換が明らかとなっている。これらの点も吟味しなければならない
▼投票日まで、今回からネットも使っての選挙戦である。情報が飛び交い、あれこれ考慮しなければならないことはいつにも増して多そうである。シッカリ議論をして、少しでも多くの意見がくみ上げられる国会になってもらいたい。(門雀庵)