医業経営情報交流カフェ「ミーミーサロン」
色彩活用で癒し空間をクリニックに!
協会は、医院経営をバックアップしているパートナーに、より積極的に医院経営に関心を持っていただくため、総務・人事労務・経理などに役立つ情報を提供するサロンを開設。美味しいスイーツを食べながら、楽しくおしゃべりしながらの会で、第2回目を10月22日に開催した。
創意工夫でリラックス空間
第1部では、「クリニックのカラーコーディネート〜色彩心理学を用いた癒しの空間づくり」と題して、メディカル・スペースデザイン(株)代表取締役社長の乾真理子氏を講師に、クリニックにおけるカラーコーディネートについて講演した。
乾氏はインテリアコーディネーターであると同時にカラーコーディネーターでもある。大がかりな工事や、膨大な経費をかけずに、ちょっとした工夫で患者さんの心をつかむリニューアルについて、実際に乾氏が手掛けた事例をもとに紹介した。
その際のコンセプトで重要なのは「安全であること」と、できるだけ無駄な工事はしないこと。患者さんの五感に訴える色使い、照明使いや、作業効率を上げるリニューアルを提案した。
待合室には、患者の目線のやり場となるフォーカルポイント(例えば絵画など)を必ず作る。間接照明を使って動線を誘導する。無駄な工事を省くためには現状調査を重視する。部屋の対角線にグリーンを置いて光らせると広く見せることができるなど、光を使った演出ができる。グリーンを部屋に配置するとリラクゼーション効果が高い。ハイレゾリューション音源もリラクゼーション効果が高い。ソファーの入替でアクセントカラーを置く。鏡を使って死角をなくす。壁面に絵画を飾る場合は奇数にし、光を当てる。効率の良い動線にすることでスタッフのモチベーションを上げることができるなど、ちょっとした工夫で患者さんにとって心が安らぐ空間づくり、職員にとっては働き甲斐のある職場づくりができることを紹介した。
第2部では、季節限定タルトとコーヒーをいただきながら、参加者同士、好きな色やその理由、クリニックのイメージカラー、待合室のこだわりなどについて楽しく交流した。
ご夫婦での参加もあり、気軽に参加でき楽しく有益な情報を得られると好評だった。
なお、当日は山科の北川厚子医師から、自身がケガをしたときに、協会の休業補償制度の給付金で、代診の医師の費用が手当できて助かったとの経験談が語られた。
考えられるリスクは手当しておいて良かったと実感
北川眼科医院 北川厚子(山科)
突然大ケガに見舞われました。
月曜日の夜にケガをしたので、当然火曜日にスタッフはビックリ仰天。医師は私一人だったので薬も出せなくなり、来院した患者さんには事情を説明し帰ってもらいました。運よく知り合いの先生に翌日の水曜日に来てもらうことができ、大学に電話したら代診で来ていただける医師が見つかり、診察日の午前中は賄えることになりました。
スタッフの仕事もこれで続けられ、患者さんにもあまり迷惑を掛けずにすみました。実際、仕事復帰までには半年かかり、ほとんど仕事ができない状況でした。そのためお金は出る一方でしたが、休業補償制度の所得補償保険に加入していたので、代診の先生の費用は賄えました。代診の先生の診療の収入で医院スタッフの費用も捻出でき、赤字にはなりましたが突飛なことにはなりませんでした。
仕事に復帰して半年ほど経過しましたが、大ケガがなかったような状況にまで戻っています。また、所得補償保険の無事故戻し返れい金で加入できる傷害保険があり、「それもそうね」と思い加入した傷害保険で、入院費用が大変助かりました。
保険はあくまでも保険で、まさか自分がと思っていても何が起こるかわからないということを実感しました。世の中で起こっていることが我が身にも降りかかってくることに全く不思議はない、全く大丈夫ということはありえないと本当に実感しました。
医師というのは自分自身が動けなくなったら仕事が一切止まってしまいます。ですから休業補償制度に入っていて良かったですし、聞かれればお勧めしたいです。
保険というものは、何か起こってから掛けておけばよかったでは後の祭りで、考えられるリスクはそれなりに手当しておいた方が、起こったとき良かったと思えます。