医師養成数増は「財源と一体の議論を」/社保審・医療部会
厚生労働省は9月4日の社会保障審議会医療部会で、このほど取りまとめた「安心と希望の医療確保ビジョン」とそれに基づく2009年度予算概算要求の概要を説明した。委員からはビジョンの具体化に関する検討会で、医師養成数を将来的に現在の1.5倍まで増やすことが盛り込まれたことについて、財源面を含めた検討を求める意見が出た。
中川俊男委員(日医常任理事) は、ビジョンと省内の中医協などの審議会との関係について、厚労省側の見解をただした。医政局の深田修総務課長は「ビジョンに関する検討会では、(医療提供について)大臣としての考えをまとめるために設けて議論した。これに基づく政策として具現化していくためには、各種の審議会、検討会に諮ることになる」と答えた。
また、「医療安全調査委員会設置法案(仮称) 大綱案」について厚労省が説明。委員からは慎重な対応を求める意見と早期設置を求める意見の両方が出た。
委員が法制化に向けた今後のスケジュールをただす場面もあったが、事務局側は「現在意見を募集している段階」などとして明言を避けた。(9/5MEDIFAXより)