医師臨床研修の1年化「意味ない」/民医連が研修医・指導医アンケート  PDF

医師臨床研修の1年化「意味ない」/民医連が研修医・指導医アンケート

 民医連は12月20日、「新医師臨床研修『1年化』問題に関する緊急アンケート」の結果を発表した。医師不足対策として医師の臨床研修制度の初期研修を1年間に短縮することについては、2−7年目の医師の81%、指導医の86%が「あまり意味がない」「まったく意味がない」と回答していた。民医連はこの結果を踏まえ、臨床研修制度と医師不足対策を切り離して検討することが必要と指摘している。

 アンケートは、民医連加盟の病院に勤務する2−7年目の医師と臨床研修制度の指導医を対象に実施。11月10日から12月10日までに385人分の回答を得た。

 現在2年間とされている初期研修を1年に短縮することに対し、「困難」「かなり無理がある」と回答したのは2−7年目の医師で84%、指導医では92%に達した。

 2年目以降に単独診療した場合に事故を起こすかどうかについては「間違いなく事故を起こすと思う」「高い確率で起こすと思う」と回答したのは、2−7年目の医師は71%、指導医では60%だった。また、2年目以降に主治医になることの是非については、2−7年目の医師の42%が「困難」「かなり無理がある」と回答。指導医では48%が同様に回答した。(12/24MEDIFAXより)

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