医師向け後発品研修会開始/
厚労省、不安払拭で使用促進狙う
厚生労働省は、後発医薬品の使用を促進するため、医師向け研修会を2008年度から開始する。研修会では、後発品の使用経験が豊富な病院の医師が、診療や経営に与える影響などについて講演する。病院団体などの協力を得て参加者を募る予定で、初年度は150−200人程度の参加を見込む。09年度以降も継続する方針。研修を通じて、後発品使用促進のネックとなっている「医師の後発品に対する不安や疑問」を払拭したい考えだ。
厚労省は、12年度までに後発品の数量シェアを30%以上に拡大する政府目標を達成するため、08年度診療報酬改定で、処方せん様式の再変更などの推進策を打ち出した。また、07年秋にまとめた「アクションプログラム」に沿って、後発品の品質確保や情報提供、安定供給体制の整備も進めている。しかし、依然として後発品の使用に不安や疑問を持つ医師も存在する。厚労省は「こうした不安や疑問を払拭するためには、後発品を積極的に使用している医師の経験を伝えるのが効果的」と判断。日本ジェネリック医薬品学会の協力を得て、医師向け研修会を開始することを決めた。(12/10MEDIFAXより)