医師の適正配置「インセンティブの組み合わせで」/外口医政局長  PDF

医師の適正配置「インセンティブの組み合わせで」/
外口医政局長

 厚生労働省医政局の外口崇局長や日本医師会の竹嶋康弘副会長は12月21日のNHKの特別番組に出演し、医師不足や偏在問題について討論した。外口局長は、ドイツなどが医師の偏在是正に向けて実施している「開業地域の定員制限」について、「そのままの形で日本に導入するのは難しい」と指摘。医師の適正配置に向けて「日本ではインセンティブを組み合わせてやっていくのが現実的だ」と述べた。また、竹嶋副会長は「医師の自律性として(適正配置の) 流れに持っていくことが必要だ」と強調した。

 新臨床研修制度について、外口局長は「そもそもは、医療の高度化や専門分化が進む中で、総合的に患者全体を診療できる医師を育てるという趣旨でスタートした」と説明。基本的な診療能力を高める趣旨自体は今後も踏襲する考えを示した。ただ、地域偏在の解消のため、文部科学省と合同で進める「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」の議論を踏まえ、2008年度中に見直しに向けて一定の方向性を打ち出す考えを示した。(12/24MEDIFAXより)

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