医師の税引き前月額給与79万円/厚労省・12年賃金調査
厚生労働省が2月21日に公表した「2012年賃金構造基本統計調査」結果によると、役職のない勤務医の月額給与(所定内給与額、12年6月分)は78万9300円(平均41.2歳)で、11年調査の76万7000円(同39.6歳)から2万2300円増加した。09年調査から減少傾
向にあったが、前年調査から増加するのは08年調査以来4年ぶりとなった。
調査は10人以上の常用労働者を雇用する民営事業所を対象に、12年6月分の賃金について調べた。ここでいう医師は、医学教育者や医学研究者、歯科医師は含まれておらず、役職のない勤務医だけが対象になっている。所定内給与額とは、超過労働給与額(▽時間外勤務手当▽深夜勤務手当▽休日出勤手当▽宿日直手当▽交代手当)を差し引いた現金給与額で、所得税などを控除する前の額。
月額の所定内給与額を施設規模別に見ると、99人以下の「小規模施設」は130万7200円(同56.0歳)、100−999人の「中規模施設」は94万9800円(同43.0歳)、1000人以上の「大規模施設」は55万3500円(同37.2歳)となり、規模が小さいほど高い結果となった。(2/22MEDIFAXより)