医師の偏在解消が当面の課題/厚労省・阿曽沼医政局長  PDF

医師の偏在解消が当面の課題/厚労省・阿曽沼医政局長

 厚生労働省医政局の阿曽沼慎司局長は8月4日、就任後初めて会見し、「当面やらなければならないことは、骨太の方針2009に記載されているとおりで、はっきりしている。1つは医師の偏在の問題をどうするかが大きな鍵」と述べた。医師の絶対数については、増やす必要があるとした上で、「偏在は数を増やしたからといって解決するとは限らない」と指摘し、時間をかけて検討する考えを示した。

 阿曽沼局長は、人口当たりの医師数は都道府県間で最大2倍程度の差があり、都道府県内でも地域偏在が見られるとし「医師の絶対数の増加とは別に、偏在問題をどう解決するか知恵を絞りたい。都道府県に対しては、地域医療再生基金で各県単位での医師の偏在問題の検討を求めている」と話した。

 さらに、「自由開業医制度や国民皆保険の枠組み自体は成功してきたが、今後、大きな仕組みをどう運用していくか検討する時期にきている」と述べた。(8/5MEDIFAXより)

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