医学部定員、09年度に「過去最大」へ/文科省、各大学へ容認通知

医学部定員、09年度に「過去最大」へ/文科省、各大学へ容認通知

 「骨太の方針2008」で医師養成数を「早急に過去最大まで引き上げる」ことが盛られたのを受け、文部科学省は8月5日、医学部を設置している大学に対し、09年度の医学部入学定員を過去最大の8280人程度まで増やすことを認める通知を出した。舛添要一厚生労働相も同日の「安心と希望の医療確保ビジョン具体化に関する検討会」で「医師養成数を09年度で過去最大まで一発で引き上げたい」との意向を示し、早期の医師養成数増に強い意欲を示した。

 文科省が示した通知は、各大学の収容能力などを勘案した上で、09年度医学部入学定員を原則120人を限度に増員を認める内容。医師不足が深刻な地域や診療科の医師を確保するための具体的な取り組み(地域医療貢献策) を含めた入学定員増の計画を9月22日までに文科省に提出することを求める。定員変更に関する許可の申請期限を通常の6月末から特例で10月末まで延長し、定員増の計画を認められた大学からの申請を受け付ける。

 このほか、1998年から10%以上の歯科医師養成定員削減を実行している私立大学が、削減分を医学部定員に上乗せすることも認める。(8/6MEDIFAXより)

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