医学部定員、過去最大8855人に/文科省、増員は地域枠が要件
「骨太の方針2009」で「医師など人材確保策を講ずる」とされたことを受け、文部科学省は7月17日、医学部の総定員を2010年度に最大8855人まで増やすことを認めると発表した。09年度より369人増員し過去最大を更新した。地域医療再生計画での奨学金制度を活用した「選抜枠」での増員を要件とし、医師の地域定着をより鮮明に打ち出した。今回の措置で文科省は10年度定員増の認可申請期限を特例的に10月末とする。
医師養成数全体はチーム医療の推進などを踏まえ、おおむね5年ごとに見直すとしている。11年度以降の増減幅は状況に応じて検討するが、今回の増員幅は今後10年間は維持する方針。文科省は「現時点では医師不足は続いており、11年度に定員数を減らすことは考えにくい」(高等教育局医学教育課)としている。(7/21MEDIFAXより)