医学部入学定員、11年度87人増/文科省・厚労省  PDF

医学部入学定員、11年度87人増/文科省・厚労省

 文部科学省と厚生労働省は10月21日、2011年度医学部入学定員について増員することで合意したと発表した。厚労省医政局医事課によると、各大学と都道府県に対して実施した意向調査を勘案すると、11年度入学定員は10年度より87人増え、8933人程度となる見通しだとしている。

 10年度と同様に、卒業後の地元勤務を条件に奨学金を設ける「地域枠」、研究医養成のための「研究医枠」、歯学部の入学定員を削減して医学部の入学定員に振り替える「歯学部定員振替枠」の3枠を設けて増員を図る。

 医学部入学定員は07年度には7625人だったが、その後の医師不足の顕在化を踏まえ、08年度は7793人、09年度は8486人に増員。さらに、10年度は前年度より360人増員し8846人となっていた。10年6月に閣議決定した新成長戦略に「医師養成数の増加」が盛り込まれたことや、厚労省の「病院等における必要医師数実態調査」で、2万4000人の医師が不足しているとする結果が出たことを踏まえ、さらに増員することにした。(10/22MEDIFAXより)

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