化学合成添加物には注意が必要! 食の安全講演会開く  PDF

化学合成添加物には注意が必要! 食の安全講演会開く

 協会は、科学ジャーナリストで『買ってはいけない』シリーズ著者の渡辺雄二氏を講師に迎え、「体を壊す10大食品添加物」と題した食の安全講演会を6月4日に開催した。参加者は117人。

 渡辺氏は、まず食品添加物には、自然界に存在する成分を真似て化学合成した「天然添加物」と自然界にまったく存在しない化学合成物質である「合成添加物」があると説明。天然添加物は、植物は海藻、昆虫、細菌、鉱物などから、色素や粘性物質などの特定成分を抽出したものだと解説した。

 合成添加物では、特に人体に影響が考えられる添加物として、発色剤の亜硫酸ナトリウム、カラメル色素、合成甘味料3品目(アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロース)、パン生地改良剤の臭素酸カリウム、合成着色料のタール色素、防カビ剤のOPPとTBZ、殺菌料の次亜塩素酸ナトリウム、酸化防止剤の亜硫酸塩、合成保存料の安息香酸ナトリウム、合成甘味料のサッカリンナトリウムが挙げられた。これらは発がん性、催奇形性などの疑いがあり、また急性毒性が強く、臓器に障害をもたらす可能性があるなど、それぞれの危険性を指摘した。

 食品添加物は原則として、すべての物質名を表示することになっており、さらには用途名併記も義務付けられている物質があると解説。用途名併記が義務付けられているものには危険性が高いものが多いので、注意が必要とした。一方で、一括名表示が認められている添加物が数十品目あり、一括名表示のものは全般的にそれほど危険性が高いわけではないが、なにが含まれているかわからない状況だとした。

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